弊社が様々なお客様に対して、全体的なエンド・ツー・エンドの企業ソリューションを展開している1つの例を、以上に紹介させて頂きました。
会社の事業をさらに展開し、企業のワークフロー価値を最大限に生かして、費用を最適化するための方法について詳しく知って頂くには弊社の営業 [email protected] までお問い合わせください。
ケース スタディ: エネルギー供給会社
TT 企業ソリューション
TT のアーキテクチャーと配信モデルは、お客様の要望に対応できる解決策をすばやく簡単に確立できるように構成されています。弊社の拡張可能なオープン アーキテクチャーは、市場に新機能を早く提供できるだけでなく、あらゆる利用者に幅広く奥行きのあるエンド・ツー・エンド ソリューションを提供できます。以下に、大規模な商品取引会社が TT を採用することで独自の課題に対処できた例を紹介します。
状況と要望
弊社の顧客で、数か所の事業所をもつヨーロッパの大規模なエネルギー供給会社がありました。この会社は、派生商品を使って電力供給の主要事業のヘッジを行い、さらもエネルギー複合全体を取引する取引事業部ももっています。会社は最近取引フロアを改革しました。そして CME Direct や WebICE、自己勘定取引システムを含む様々なプラットフォームを使用するトレーダーが約100人働いています。また会社は EEX やスポット エネルギーの取引所で取引する第三者プラットフォームを使用して、OTC エネルギー プラットフォームで取引を執行しています。
このエネルギー会社のトレーダーは、様々なシステムやツールセットを必要とする幅広い取引スタイルを持っていました。トレーダーは既存のプラットフォームすべてを維持する必要がありましたが、会社全体として、効果的なリスク管理機能を必要としていました。会社はまた、最近に確立した自己勘定取引システムのための低遅延のホスティング解決策を必要としていて、他の取引所への最適なアクセス方法を探していました。
解決策と利点
執行ツール
会社のより洗練されたトレーダーは、取引所間で取引していて、自動クォートやヘッジ、マーケット メーク、注文送信などを必要としていました。これらのトレーダーは TT を使用して、弊社の広範囲に及ぶ執行ツールを活用しています。トレーダーは Autospreader® を使って、取引所間でスプレッド関係を定義でき、また複数の取引所でマーケットのクォートを作成して、クォートが約定してスプレッド注文を完了すると、ヘッジ注文を送信できます。ADL® を使ってカスタムのマーケット メーク アルゴリズムを作成して、Autotrader を使ってこれらのアルゴを実行できます。Aggregator を使って、最良値などの様々なルールに基づいて、取引所間の同じマーケットや類似マーケットを1つの表示に統合し、注文を自動的に希望の取引所に送信します。この会社の TT ユーザーは取引所提供の画面を取り除いて、1つのインターフェースから取引所で取引できます。
FIX サービス
エネルギー会社は ICE の市場で取引するための自己勘定取引システムを確立しました。FIX を使用することを決定し、TT FIX Servicesを活用することを選択しました。会社は、複数のサーバーに展開され、FIX 4.4 プロトコルを使って ICE に注文を送信する洗練されたシステムを構築しました。さらに、会社は弊社の FIX マーケット データを使ってアプリケーションを強化することにしました。これにより、会社は TT 端末を使用しているトレーダーに対して、同じメーカーの管理やリスク管理機能を使って簡単に展開できる解決策を利用できます。
インフラストラクチャー サービス
エネルギー会社は最初、クラウドで自己勘定取引プラットフォームを使用していましたが、より低遅延で実行できる解決策を必要としていました。会社はシカゴにある ICE のマッチング エンジンの近くにプラットフォームを配置できるホスティング解決策を探していました。弊社が提供するサービスとしてのインフラストラクチャーを利用して、弊社のシカゴ データ センターのスペースに弊社が調達して設定を行い、サーバーをインストールしているホスティング解決策を提供することができました。これが提供できたことにより、会社はハードウェアやデータ センター スペースを調達する必要がなく、また長期的な契約を結ぶ必要もなく、必要手頃な月額使用料で低遅延の ICE へのアクセスを利用できるようになりました。会社は現在、専用の FIX マーケット データと、さらにスループットや遅延をより正確に予測できる注文送信情報のための TT Reserved の利用を考えています。
データ摂取
複数の取引所間で取引している複数のプラットフォームと取引所が提供する端末を使って、会社は会社全体のリスクをより効率的に管理できる方法を必要としていました。弊社の Data Ingest (データ摂取) サービスでは、FIX を通じて約定待ち注文や約定をインポートできる機能を提供しています。弊社は CME と ICE からの FIX ドロップ コピー フィードを提供しています。ここにはプラットフォームの種類に関わらず、会社全体のためのすべての注文操作が含まれています。次にそのデータを TT にインポートします。そしてデータの重複を避けるため、TT からのデータを無視します。 お客様は各自のフィードから EEX データをインポートしたことで、CME、ICE、EEX 間で会社全体の見通しを確立することができました。会社は TT 端末を使ってすべての約定待ち注文や約定済み注文を表示して、取引前のリスクチェックでそれを確認でき、コンプライアンス目的のすべての注文操作を1つのリポジトリで確認することができるようになりました。
FIX Gateway
この会社は弊社ではアクセスを提供していない OTC やスポット銘柄を取引しています。しかし、弊社のオープン アーキテクチャーで、弊社は取引所接続を拡大することができます。 FIX Price Gatewayを使って、お客様は他の取引所から TT に、限月の定義や価格をパブリッシュすることができます。そして FIX Order Gateway により、お客様が提供する接続を利用して注文を送信することで、TT ユーザーはこれらの取引所で取引できるようになります。この解決策は、このエネルギー供給会社が今後に考えている内容です。