弊社が様々なお客様に対して、全体的なエンド・ツー・エンドの企業ソリューションを展開している1つの例を、以上に紹介させて頂きました。会社の事業をさらに展開し、企業のワークフロー価値を最大限に生かして、費用を最適化するための方法についてより詳しく知って頂くには、弊社の営業にお問い合わせください。
ケース スタディ: グローバル銀行
TT 企業ソリューション
TT のアーキテクチャーと配信モデルは、お客様の要望に対応できる解決策をすばやく簡単に確立できるように構成されています。弊社の拡張可能なオープン アーキテクチャーは、市場にいち早く新機能を提供できるだけでなく、あらゆる利用者に幅広く奥行きのあるエンド・ツー・エンド ソリューションを提供できます。以下に、大規模なグローバル銀行が TT を採用することで独自の課題に対処できた例を紹介します。
状況と要望
弊社の以前からの TTNET™ 利用者の中に、世界的に事業を展開する主要な国際銀行がありました。この銀行は、社内ユーザーと社外ユーザーのために 250 台以上の X_TRADER® 端末ライセンスを所有している上、内部プラットフォームの利用者が 500人いました。内部プラットフォームに関しては製品の打切りに直面し、引き続き使用するには多額な投資をする必要性に迫られました。しかし銀行は近年、主要な取引所に対して独自の取引所アクセスを確立したので、私設のアルゴ執行プラットフォームを通じたアクセスを、今後も使用できることを希望していました。銀行が TT® プラットフォームに移管する際に、内部のプラットフォームをアップグレードするか置き換えて、1つのプラットフォームに統合し、一方で現在の取引所アクセスと執行アルゴを利用できるような解決策を探していました。
解決策と利点
1取引端末
弊社は 250 台の X_TRADER 端末と 500 台のプラットフォーム端末を置き換えることを提案しました。このテクノロジーは、事業の複雑性を大幅に軽減できる上、銀行は内部システムのアップグレードやメンテナンス、サポートに多額の資金と労力を費やさずに済みます。さらに TT の SaaS 配信により、ユーザーや口座の管理を単純化できる上、ユーザーのソフトウェア展開も非常に簡単になります。
取引所アクセス
弊社のオープン アーキテクチャーにより、銀行は現存の取引所接続を利用できる上、弊社のグローバル ネットワークを通じて多数の取引所にもアクセスできる、混合の解決策を提供することができました。また弊社の FIX Order Gateway により、容易に TT を拡張して、銀行の現存の DMA を使って、弊社のネットワークから注文を完璧に送信することができます。さらに弊社の取引所接続を使用して、同じ取引所の OTC 記録や DR 機能を提供することができます。弊社はすべての取引所にマーケット データを提供しています。よって銀行の方で必要なのは注文の接続を維持するのみです。
銀行アルゴの統合
この銀行は、社内のネットワークのサーバーで実行する、専売の執行アルゴを所有しています。銀行の顧客もこれらのアルゴを利用していたので、執行アルゴを利用できることは重要なポイントでした。弊社は FIX Order Gateway でこの機能に対応しています。そして TT GUI でアルゴ注文チケットの統合が完璧に行われるので、ユーザーが各自で注文やパラメータを設定することができます。注文が送信されると、注文を管理している銀行のアルゴ サーバーに注文が送信されます。この解決策は、銀行の現存の取引所アクセスを利用するためにも、また TT が提供している取引所アクセスを利用できる点でも好都合でした。
OMS
銀行の社内プラットフォームの 1つに OMS がありました。OMS とは、代理人デスクが注文の管理や注文ステータスの追跡を行ったり、顧客への報告や割り当てなどの取引後の操作を実行するために使用している個別のシステムです。OMS と執行プラットフォームの間には統合は存在しません。注文を執行端末に再度入力する必要があります。弊社は TT を使って統合の解決策を提供することができました。TT OMS により完璧な統合が可能となります。執行を改善して手動の手順を省き、ミスの発生を軽減して効率性を向上できる、重要なセルサイドのワークフローを提供しています。ケア注文は TT 画面または FIX 有効システムのいずれかから発注できます。そしてこれらの注文執行のための強力なツールセット使って、ブローカーが注文を要求します。
マーケット データの管理サービス
マーケット データ記録は、このお客様にとって深刻な問題でした。マーケット データの使用料に年間 400万ドル以上を使用していました。そしてその大半は顧客の利用のためであり、それに関して使用料の再請求ができていませんでした。また取引所の監査ための記録や対応に関する諸経費を多額に抱えていました。弊社は現在、該当の取引所により許可を受けているオプションのサービスとして、弊社がマーケット データのサブスクリプションを記録し、マーケット データ使用料をユーザーから集金できるサービスを提供しています。さらに弊社は、取引所に正確に報告し、使用料を支払う責任を請け負っています。
サーベイランス
TT® Score は、機械学習を活用して、規制調査の対象となり得るスプーフィングなどの取引操作を識別するための、弊社の取引サーベイランス ソフトウェアです。TT Score は TT に統合されていて、即時に使用を有効化できます。この銀行は TT Score を活用して、すべての内部ユーザーと外部顧客の中から高リスクの操作をすばやくかつ効果的に識別して、最重要化し、問題に対処することで、コンプライアンスとリスクのレビューを能率化することを予定しています。
専用の流動性
弊社が FIX Order Gateway を使って会社の現存の取引所アクセスに対応できましたが、これと類似して、弊社が提供していない取引所接続での取引にも対応できます。弊社は注文の送信をサポートしている上に、会社は IX Price Gateway を使って、独自のマーケット データを TT にパブリッシュすることができます。この銀行は、ユーザーが TT をつうじて債券の流動性プールを利用できるように考慮しています。